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エルグレコ展

 上野、東京都美術館に「エルグレコ展」を観に行く。エルグレコ(1541~1614年) ベラスケス、ゴヤと並ぶスペインの三大画家。生まれはギリシャのクレタ島で、ベネチア、ローマを経てスペインのトレドで後半生を過ごす。対抗宗教改革のカトリックの熱情と神秘の宗教画を残す。
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    (1582年 フェリペ2世の栄光)
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    (1613年 無原罪のお宿り)

 修道院や教会の祭壇画を描く。天井画は観る者の目線を計算に入れ、人物のプロポーションは10頭身のように縦長になる。「無原罪のお宿り」は聖母マリアが三日月に足を掛け降臨する。天井窓から注ぐ朝陽に受胎告知の白い鳩は燦然と輝き、天使は降りてくるマリアとは逆に螺旋状に天に登る4次元の絵画。
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by t-kashmir | 2013-01-31 17:15 | family  

猟銃・闘牛 (井上 靖 著) 20冊目 10/700

b0146794_0171645.jpg 都会の駅や盛り場の夜更けなどで、私はふと、ああ、あの猟人(ひと)のように歩きたいと思うことがある。
ゆっくりと、静かに、冷たく・・・。そんな時きまって私の瞼の中で、猟人の背景をなすものは、初冬の天城の冷たい背景ではなく、どこか落莫とした白い河床であった。

 「もちろん、私も、賭けてるわ」 と一語一語切るように言った。実際さき子は賭けたのだった。赤い牛が勝ったら津上と別れてしまおうと。
その時であった。そこには、ただ、この馬蹄形の巨大なスタジアム全体に漲(みなぎ)るどうにも出来ぬ沼のような悲哀を、身をもって、撹拌し撹拌している、切ない代赭(たいしゃ)色の生き物の不思議な円運動があった。

井上靖の最後の1冊に処女作の「猟銃」と昭和25年芥川賞の「闘牛」を読んだ。戦後の、いや現在も恐らくみなが秘めている人間の孤独というものが、「比良のシャクナゲ」も含めて共通に流れている。それにしても「闘牛」のラストの一文はかっこいい。
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by t-kashmir | 2013-01-30 23:00 | reading  

大島渚監督を悼む

 15日午後3時、大島渚、肺炎により死去(80歳)。また惜しい映画監督が一人居なくなった。学生時代は大島、吉田、篠田の松竹ヌーベルバーグなどを文芸坐などのオールナイトでよく見たものだ。高校の時、仲間と学校へ行くふりして新宿まで観に行ったのが大島の「白昼の通り魔」だった。良く分からなかったが、すげえと興奮していた。大島の中では「新宿泥棒日記」がいい。大島の訃報に篠田は「大島は戦友だった。」と熱く語り、吉田は「改めて私は彼について語る資格はない。」と冷めた言い方をしている。思想、映画作りとも方向性に距離のあった二人だが、当時の実存哲学の潮流のなか自己否定、既存映画の批判でしか自分たちの存在理由を見いだせなかったことは共通していた。
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 「彼は酒の好きな人であった。それも異常なほどに酒を愛していた。おそらく長らく病床にあって禁酒を強いられたことだろう。いまは死によってその苦痛から解放され、すでにあの世に先立ったスタッフとともに痛飲していることだろう。」 吉田のこの言葉に、同時代をともに模索しながら生きた映画人としての大島への限りない哀惜を感じる。
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by t-kashmir | 2013-01-20 15:25 | cinema  

城ケ崎

 19日(土)、日帰りでヲッチとシーサイドへ。体重60㎏、昨晩は酒も飲まず、23時に布団に入り4時まで寝られた。7時過ぎのミニストップで快便、気温低く、岩場もガラガラ。このような好条件はめったにない。しかし、今回は不安要素3つ。①右腕の筋が強張っている。薬指と小指を手の甲側に曲げると張った感じが取れない(水曜日のジムで痛めたもの)。 ②シューズのソールがヨレヨレ。先週の初日アップで既に穴があいてしまった。今週新品に足を入れたが硬すぎて痛く、ジムでも足に乗った感じが全くつかめず、今回は諦め従前のシューズで挑む。 ③パンⅠは危惧した通り月曜日の雪の影響か滲み出しあり(しかしトライできないほどではない)。  今週は何度もパンⅠがもやもや頭に浮かんだが、今日はとにかく自分らしく果敢に攻めようと振り切った。
ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ(スティーブ・ジョブズ)←いいこと言うね。
 結果3便目で運良くRP。ズボンで水を拭き取りながらヌン掛けし、本番2便目は核心手前の左手カチでスリップ。 ここまでトップ手前の悔しいフォール、核心の右手ストレートが届かず大フォール、便数を重ねるほどトラウマが多くなりストレスも溜まるが、しかし便数を重ねるごとにフォールした場所の足位置を修正できたり、徐々にRPの確率は高まるものだとあらためて分かった。火の鳥に次いで嬉しいルート。御前崎のMS田さんも祝福してくれた。
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   (写真下:何とか持ちこたえて登らせてくれたシューズに感謝、パンⅠのスタート位置にて。)
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 ヲッチは本日クラック。サンライズエリア、イントロダクション(中間まで)でアップ、アーリータイムRP。その後サンセットエリアの赤道ルーフを登り、来週のアストロドーム、マリオネットに備える。 ヲッチ、3日間長いビレイありがとうございました。
【本日の成果】ピーターパン、パンピングアイアンⅠ××〇(5日17便目)、トムボーイ、ピスタチオ×(離陸確認のみ)
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by t-kashmir | 2013-01-19 13:50 | climbing  

楼蘭 (井上 靖 著) 19冊目 9/700

 紀元前100年前後、ロブロール湖畔に人口1万5千の小国家、楼蘭があった。楼蘭人にとってロブ湖は神であり、祖先であり、自分たちの生活そのものであった。その楼蘭は大国の漢と北方匈奴との間に挟まれ小国ゆえ政治的に両国の間を揺れ動き、悩みと苦しみとを嘗め尽くし、ついに漢の命令で美しき湖の町を棄て、鄯善(ぜんぜん)へ移住した。それから数百年後、鄯善の若い武将が楼蘭奪回を計ったが、もはやロブ湖の影もなく、楼蘭の町はまったく砂漠の中に埋まっているのを発見する。ロブ湖は1500年の周期で砂漠の中を彷徨しているのだ。1900年、スウェーデンの探検家ヘディンによってその謎が解かれた。その時、2000年近い永い眠りを眠っていた麗しさ限りない若い楼蘭の王女の棺も発見されたのである。
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 楼蘭人が鄯善へ移住した100年後、後漢の人で、匈奴討伐軍に参加して西域に使せられたのが、班超(はんちょう)である。 「塞外の吏士はもともと孝子順孫ではない。皆罪過の徒をもって、辺土に補せられたものである。蛮夷は鳥獣の心を抱き、養い難く破れ易い。水清ければ大魚なし。こまやかな政(まつりごと)は下の和を得ない。よろしく小過に寛にして、大綱を統(す)べるべきである」 班超が三十年の異域生活から身をもって得た教訓であった。
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by t-kashmir | 2013-01-16 20:00 | reading  

城ケ崎

 12日(土)、13日(日)、をっちくんと城ケ崎へ。体重60.2㎏、4時40分自宅発。9時、ピーターパン、チェシャネコでアップ。今日からパンⅠと再戦。昨年の初戦は1月28日、2月11日と7便出したが歯が立たず、完敗だった。滲み出しをいいことにその後対戦を逃げてしまった。
1日目:1R ヌン掛け。核心手前5ピン目までは掛けたかったが、3ピン目手前でフォール。ここは左ヒールフックで左側面のポケットを取ることにする。核心部、右手ストレートが決まり、トップまでセットできた。右ヒールフックまでは足をロープ左に置くこと。 2R 今回も核心右手ストレートが決まり、上部も順調に行けたが、トップ手前のムーブを固めておらずフォール。 3R 核心部右ストレート決まらず2度大フォール。ヨレヨレ各停でトップまで抜ける。右ストレートの前に左腕は絶対に伸ばさないこと。ヒールフックの足は右手を移動させたら左にずらすこと。
2日目:4R 海賊フックでアップ後の2便目、右ストレート決まらずフォール。そのまま降りる。 5R 大レスト後、核心部へ向かう移動でスリップしフォール。完全に気負い過ぎ。核心部やり直し、右ストレート決まり、トップまで。 6R 核心部右ストレート決まるが、その後の壁の這い上がりで力尽きる。(13時半頃でぬめり気味?) 7R 15時半、核心部右ストレート決まり、丁寧にトップ手前までたどり着き、昨日決めたムーブで身体も上がった。あとは重心を左に傾け、左カチ、右ピンチ、トップの順だったが、何と不条理にも左手で右ピンチを掴んでしまった!こんなことが起こるとは思わなかった。立て直しができずに思わずフォール。茫然自失・・・。この時、先週ののりさんの気持ちが初めて分かりました。 パンⅠの野郎!なかなかダウンしてくれない。
いや、また格調高い相手と対戦を続けられると楽しみたい。(責めず、比べず、思い出さず。)
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 初日、をっち君は今シーズン初の城ケ崎で何と2便目でシンデレラボーイをRPした。トータル91便目。幸運にも私はまた彼のラッキービレイヤーになれた。 (写真:RP直後のをっち君)
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 宿は富戸のペンション「一本のえんぴつ」にS田さん、T橋さんと4人で、ひとり3,650円。S田さんから「パンワンは1日4便出せるようになってRPできる」と伺った。パンワン1日4便トップアウトできる実力かあ。ペットボトルのウイスキーもすぐに無くなった。次回から持っていく量を減らします。
岩場では相模原のI崎さんの余裕のパンⅠの登りに見入った。親しく話もしてくれた。 
帰りの登り返しが大渋滞のため、17時半頃にヘッドランプ、ロープで這い上がる。暗闇、潮騒で声掛けも良く聞こえず、怖さでひと動作ごとに緊張する思いをした。セルフを外す時は「テンション」の依頼をするだけで「セルフを取る」とは言わないこと。
【今回の成果】1日目:ピーターパン、チェシャネコ、パンⅠ×××、2日目:海賊フック、パンⅠ××××、風に吹かれて
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by t-kashmir | 2013-01-13 15:30 | climbing  

城山

 5日(土)、6日(日)、しげさん、のりさん、ひろくん、ちえさん、BMさんと城山へ。目覚まし時計4時20分、4時47分家出発、5時07分発電車。足柄PA過ぎて新東名で長泉沼津ICを降りまっすぐ終点まで、突き当り右折で三島方面。宿泊はコブくん、GAIDAさんと合流しオリーブの木(1人3千円)へ。体重61.0㎏。初日は寒波の予報で恐らく午前は無理だと思い、昨晩夜中に口がカラカラで起きる位まで油を入れてしまった。確かにストーンフリーのアップは冷たさで指に厳しかったが、徐々に気温が上がりトライに影響なし。これからはクライミング前日の油は控えます。
それでも年末に取り組んだフェイトはひろくん、ちえさんと一緒にRPできた。その後、前回印象の悪かったジゴロを3便出し再登(左手のクロスムーブはうまくいかず、左足を高く上げ過ぎたからか?)、しげさんのオバドラを1回トライさせてもらった(5ピン目手前まで、厳しかった)。
 今回はのりさんの2日目ジゴロ2便目が素晴らしかった。目標のクロスムーブ後のクリップを達成し、レスト後、終了点への踏み出しも余裕あったかに見えたがその後の右手ホールド(写真6枚目のクライマー左肩の山形ホールド)がわずかに届かず・・・。 ビレイのしげさんと思わず興奮して観戦してしまった。これこそ私の目指す魅せるクライミング。RPも良いが集中力を感じさせる印象に残るクライミングだった。のりさんぜんぜんOKと、のりさんの気持ちを理解できず喜んでしまったが、翌週にのりさんの気持ちが私にも良く分かりました。
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 【今回の成果】 1日目:5.8、5.9、ストンフリー、フェイト×〇、ジゴロ×、2日目:ジゴロ×〇、OVERDRIVE×
 正月休み後最初の休日だからか帰りの渋滞も全くなかった。ひろくん、ダウンありがとうございます。お母さんに修繕してもらったので、ハーゲンダッツのクリスビーサンドかブルックサイド(ざくろ味)でも。
 
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by t-kashmir | 2013-01-06 14:20 | climbing  

2013年スタート

 2日、12時過ぎ、恒例の船橋大神宮へ初詣で。
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 朝、雑煮を食べた後の体重63㎏。今年の登り始めはロッキーで。竹内君、あさやん、あきとさん、おおともさん、さとうさん、などなど懐かしいメンバーとも会えた。
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 今年は右手首のケアが課題になりそうだ。
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by t-kashmir | 2013-01-02 15:30 | family